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> | Richard Tee | |||||
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Richard Tee リチャード・ティー |
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ピアノ・オルガン・キーボード・作曲・編曲 1943年11月24日、米ニューヨーク州ブルックリン出身 〜1993年7月21日没
独特の演奏スタイルで1970年代後半当時、日本でもかなり人気の高かった、ニューヨークを拠点とした R&B 系のミュージシャンです。 基本的にはスタジオミュージシャンとして活躍されていました。 70年代は、クロスオーバーに分類されるアルバムの他、ポップス系ミュージシャンのリーダー作など、数多くのアルバムやツアーにゲストとして参加されていたようです。 70年代後半に「Stuff 」(スタッフ)のメンバーだった事は有名です。 味のある歌声や大柄な風貌でも有名でしたが、独特の演奏スタイルと凄い演奏テクニックの持ち主だった事で、初めて聞く曲でもこの人の演奏はすぐに分かるというファンは当時から多かったと思います。 ドラムの Steve Gadd(スティーブ・ガッド)とのコラボレーションは有名で、当時日本でも特に人気が高く、1970年代後半には Stuff のメンバーとしてや、深町純 & NewYork All Stars のライブ、渡辺貞夫のツアーメンバーその他として何度も一緒に来日しています。 クロスオーバーブームが去った後は 、 Grover Washington Jr のリーダー作を初めフュージョンやポップスの分野で活躍し、何枚かのリーダー作を発表しています。 80年代の有名な仕事としては、Steve Gaddと共につとめたサイモン&ガーファンクルのツアーでしょうか。 日本でも1970年代後半当時に大変人気の高かった Stuff のメンバーとしての活動以外にも、多くのセッションやゲストをつとめており、素晴らしい演奏をいろいろなミュージシャンのアルバムに多く残しています。 存在感のある演奏で、当時売れていたわりにリーダー作の発表が遅く、1979年の「Strokin'」が初リーダー作。 その後もリーダー作は4枚ほどしか発表しなかったようです。 個人的には「Stuff 」での演奏と、初リーダー作「Strokin'」がなじみ深いです。 2004(H16)年08月26日掲載・2007(H19)年01月追記 ---------------------------------- |
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King Curtis Live at Fillmore West /King Curtis(キング・カーティス) 1971 |
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LP: ・ (1971) CD: |
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Produced:King Curtis & Arif Mardin
The above are Backed up by The Memphis Horns
録音:Fillmore West, San Francisco 1971年2月 1:Memphis Soul Stew(by Curtis Ousley) 7;37 クロスオーバー/フュージョン・サウンドの創始者の1人とも言われているR&B/ソウル界の巨匠 King Curtis(Sax、1934-1971)の、現在入手可能な数少ないアルバムで、代表作の一つとの事(1971年録音のライブ盤)。 彼の主な活動時期は1960年代〜1971年までの10年あまりと短いものの、その演奏スタイルは同時期に活動していた多くのアーティストに大きな影響を与えた偉人だそうです。 Stuff メンバーのうち、Eric Gale(GUitar)、Cornell Dupree(Guitar)、Richard Tee(Key,Piano,Vo)、Steve Gadd(Drums)は、King Curtis のグループ「The Kingpins」のメンバーとして演奏していた事があるという情報があり、このアルバムでは Cornell Dupree(Guitar)の名前がクレジットされています。 演奏内容はとにかく「カッコいい!」の一言。 Stuff 各メンバーのグルーブ感はこの辺にルーツがある、というのもうなずけます。 発表から40年経過していますが、今聴いても古くさくないのが驚き、超お勧めです。 (ボーカル曲はありません) King Curtis のソロは超絶技法と言うわけではありませんが独特の味があります。 良い演奏がそろっていますが、その中でも特に1曲目「Memphis Soul Stew」や5曲目「Changes」のグルーブ感は格別。 Cornell Dupree のソロもたまりません。 Stuffの1978年アルバム「Live Stuff」でも演奏されている「Signed, Sealed, Delivered, I'm Yours」も収録されています。 ピーター・バラカン氏によるライナーノーツ(日本語)も一読の価値あり。 ぜひ日本版を買って読んでみてください。
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Inner City Blues /Grover Washington Jr 1971 | |||||
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LP: Cudu Records KU-03 CD: |
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Produced:Creed Taylor(クリード・テイラー) 録音:1971年9月 Grover Washington Jr(Alto & Tenor Saxophone)、Bob James(Electric Piano)、Richard Tee(Organ)、Ron Cartor(Bass)、Idris Muhammad(Drums)、Eric Gale(Guitar)、Airto Moreira(Percussion)、Eugene Young(Trumpet、Flugelhorn)、Thad Jones(Trumpet & Frnch Horn)、Wayne Andre(Trumborn)、Don Ashwoth(Bariton Saxophone) Violin:Julius Brand、Paul Gershman、Julius Held、Leo Kahn、Harry Katzman、Raoul Poliakin、Max Pollikoff、Paul Winter Cello:Maurice Brown、Charles McCracken、Alan Shulman、Anthony Sophos Vocal:Hilda Harris、Marilyn Jackson、Maretha Stewart、Tasha Thormas 1:Inner City Bluse (Make Me Wanna Holler) (Marvin Gaye・James Nyx) 7:13 |
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1971年に発表された Grover Washington Jr (当時27〜28歳頃)の1stリーダー作(全6曲)。 R&B色がかなり強いバラード曲が中心の、1970年代の雰囲気を先取りしている一枚。 名プロデューサー Creed Taylor が手掛け、CTIレーベルのサブレーベル「Cudu」より発表されています。 ブラスやストリングスも使われていて豪華な作り。 1971年と言えば「クロスオーバー」というカテゴリーすらまだ明確でない時期ですが、一部の曲には映画音楽っぽさも少しあったりして、今となってはクロスオーバーとして見ると少し曖昧な印象です。 しかしクロスオーバー初期の作品としては完成度が高いのではないでしょうか。 こういう路線が、後のフュージョンやスムースジャズの源流になったのだと思います。 また、参加アーティストを大量に投入し作り込んでいくと言うこの手法は、CTIレーベルに在籍した Deodato(1971?〜1974年在籍)や Bob James(〜1978年まで在籍)の後のリーダー作にも受け継がれていきます。 Ray Charles の「Georgia On My Mind」や Marvin Gaye の「Mercy Mercy Me 」のカバー曲が収録されていますが、一部女性コーラスがあるものの、ボーカルは一切無しのインスルメンタル作品です。 サックスの音色やフレーズ等、Grover Washington Jr の後年の特色がこの時既に出ています。 Bob James(Electric Piano・当時31〜32歳頃)、Richard Tee(Organ・当時27〜28歳頃)、Eric Gale(Guitar・当時36〜7歳頃)など、後年も関わりの深いアーティストが参加していますが、Eric Gale 以外は演奏に後年の彼らの特徴がまだ出ておらず、音だけ聴いてもちょっと判別しにくい。 |
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Teasin! /CornellDupreee 1974 | |||||
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LP: ・ (1974) CD: |
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Produced: 録音:1974年 Cornell Dupree(Guitar)、Richard Tee(Organ)、Chuck Rainey(Bass)、Bernard Purdie(Drums)、Ralph Macdonald(Perc)、David Newman(Sax)、 1:Teasin'(Bramlett, Ousley) 3:53 2:Blue Nocturne(Ousley) 5:15 3:Jamaican Lady(Dupree, Rainey) 3:53 4:Feel All Right(Ousley) 3:16 5:How Long Will It Last?(Gale) 3:19 6:What Would I Do Without You?(Charles) 5:49 7:Okie Dokie Stomp(Davis, Davis) 2:49 8:Plain Ol' Blues(Dupree) 8:11 |
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Disco Baby /Van McCoy & The Soul Symphony(ヴァン・マッコイ) 1975 | |||||
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LP: ・ (1975) CD: |
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日本でもヒットしディスコブームの先駆けとなった1975年「The Hustle」で有名なソウル界のアーティスト Van McCoy(1944-1979、Key、作曲、編曲)の1970年代のアルバムには、Stuff の面々が良く登場しています。 「The Hustle」が収録されているこのアルバムには、Gordon Edwards(Bass)、Eric Gale(Guitar)、Richard Tee(Key,Piano)、Steve Gadd(Drums)らがクレジットされています。 特に Gordon Edwards は、Van McCoy が1970年代に発表した10枚のアルバムのほとんどでBassを演奏しており、その他、Eric Gale、Richard Tee、Steve Gadd らも登場回数が多いようです。 逆に、Van McCoy が Stuff のアルバムに顔を出しているのもあり、1977年「More Stuff」ではプロデュース、1979年「Stuff It」ではバックコーラスで参加しています。 ストリングスを使った曲もあり、作りが豪華でサウンドには独特の味がありますが、このアルバムに限って言えば、今聴くとStuff のサウンドよりも泥臭い感じのサウンドで、少々時の流れを感じてしまいます。 これに比べると、Stuff のサウンドのほうが洗練されているという感想を持ってしまいます。 |
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Second Childhood /Phoebe Snow 1975 | |||||
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LP: ・ (1975年) CD: |
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Phoebe Snow(Vo、Guitar)、Tony Levin(Bass)、Steve Gadd(Drums)、Ken Asher(Electric piano)、Hugh McCracken(Guitar)、John Tropea(Electric guitar)、Ken Bichel(Synth)、David Sanborn(Alto Sax)
Gordon Edwards(Bass)、Grady Tate(Drums)、Richard Tee(Electric piano)、Hush McCracken(Electric guitar)、David Sanborn(Alto Sax)、Howard Johnson(Tuba) 録音:1974年12月 |
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The Manhattan Transfer /The Manhattan Transfer 1975 | |||||
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LP: ・Atlantic 18133(1975年) CD: |
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Tim Hauser(Vo)、Janis Siegel(Vo)、Alan Paul(Vo)、Laurel Masse(Vo)
Randy Brecker(Trumpet)、Mel Davis(Trumpet)、Jon Faddis(Trumpet)、Bob McCoy(Trumpet)、Marky Markowitz(Trumpet)、Marvin Stamm(Trumpet)、Alan Rubin(Trumpet)、Wayne Andre(Trumborn)、Garnett Brown(Trumborn)、Paul Faulise(Trumborn)、Mickey Gravine(Trumborn)、Quentin Jackson(Trumborn)、Alan Raph(Trumborn)、Seldon Powell(Clarinet、T-sax)、Phil Bodner(Clarinet、A-sax)、Wally Kane(Clarinet、B-sax)、Jerry Dodgion(A-sax)、George Dorsey(A-sax)、Harvey Estrin(A-sax)、David Sanborn(A-sax)、George Young(A-sax)、Michael Brecker(T-sax)、Mike Rod(T-sax)、Frank Vicari(T-sax)、Lew Delgatto(B-sax)、Don Grolnick(Piano)、Ira Newborn(Guitar、Arrange、Cond)、Andy Mouson(Bass)、Roy Markowitz(Drums) Zoot Sims(T-sax)、Murray Weinstock(Piano、Organ)、Don Grolnick(Piano、Electric piano、Clavinet)、Richard Tee(Electric piano)、Ira Newborn(Guitar)、Jerry Friedman(Guitar)、Andy Muson(Bass)、Roy Markowitz(Drums)、Laurel Masse(Tambourine)、strings、horns 録音:1974年12月、1975年3月 |
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Stingray /Joe Cocker 1976 | |||||
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LP: ・ (1976) CD: |
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Joe Cocker(Vo)、Gordon Edwards(Bass)、Cornell Dupree(Guiter)、Eric Gale(Guiter)、Richard Tee(Piano、Electric piano, Organ)、Steve Gadd(Drums)、 |
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Stuff /Stuff 1976〜1981 | ||||||
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Richard Tee は、「Stuff」名義のアルバム全てに参加しています。 詳しくは「Stuff」ページまで。 |
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Dinner Music /Carla Bley 1977 | |||||||
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LP: ・Watt 6 (1977年) ・ECM 2313106 (1977年) CD: |
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Roswell Rudd(Trombone)、Carlos Ward(Alto & Tenor Saxophone、Flute)、Michael Mantler(Trumpet)、Bob Stewart(Tuba)、Richard Tee(Piano、Electric Piano)、Eric Gale(Guitar on" 2,4,6")、Cornell Dupree(Guitar on" 1,7")、Carla Bley(Organ、Piano introduction on "1"、Vocal on 4、Pianp & Tenor Saxphone on 6)、Gordon Edwards(Bass Guitar)、Steve Gadd(Drums) Stuff のメンバーと、カーラ・ブレイ・バンド のホーンセクションとのセッションアルバム。 かなりお勧めです。 このアルバムの録音は、発表の前年1976年7〜9月頃ですが、Stuff は同年7月にグループデビューしているので、実はこのグループのごく初期の録音のようです。 |
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Sounds...And Stuff Like That!! /Quincy Jones 1978 | |||||
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LP: ・ A&M 3249(1978年) CD: |
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Eric Gale(Guitar)、David T. Walker(Guitar)、Wah Wah Watson(Guitar)、Anthony Jackson(Electric Bass)、Steve Gadd(Drums)、Ralph MacDonald(Perc)、Richard Tee(Key)、Herbie Hancock(Piano、Electric Piano、Key)、Michael Brecker(T-Sax)、Tom Scott(A-Sax、T-Sax、S-Sax、Flute)、Bud Shank(Sax)、Chuck Findley(Trumpet)、Jon Faddis(Trumpet)、Jimmy Cleveland(Trumborn)、Bill Watrous(Trumborn)、Patti Austin(Vp)、Chaka Kahn(Vo)、Strings 他 Quincy Jones(Arr)、Johnny Mandel(Arr)、Tom Bahler(Arr)、Leon Pendarvis(Arr)、Sy Johnson(Arr)、 Others 録音:1977年〜1978年 |
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Heart to Heart /David Sanborn 1978 | |||||
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LP: ・ (1978年) CD: |
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Producer:Jhon Simon (録音:1978年1月17日〜1月20日) 1:Solo(David Spinozza, Joey Levine & Tony Jaffe) 3:24
2:Short Visit(John Simon) 7:52
3:Theme From 'Love Is Not Enough' (from the TV series, 'Harris & Co.)
4:Lotus Blossom(Don Glonick) 6:24
5:Heba(David Sanborn) 4:36
6:Sunrise Gospel(Herb Bushier) 6:31
7:Anywhere I Wander(Frank Loesser) 4:13
Additional Horns:Randy Brecker(Trumpet)、Michael Brecker(T-sax)、Sam Burtis(Trumborn) サンボーン初期の傑作リーダー作(4枚目・全7曲)。 バックのミュージシャンが非常に豪華。 2曲目「Short Visit」では Gil Evans(1912 - 1988年・カナダ出身・作曲,編曲・Jazzの人)がアレンジを行い、彼のオーケストラが演奏していますが、非常に雄大で美しいアレンジと演奏です。 Gil Evans と Sanborn のコラボレーションの中でも珠玉の一品。 三拍子なのも面白い。 6曲目「Sunrise Gospel」は、最初はバラードですが、エンディングに向けてだんだんと Stuff ぽいグルーブ感に変化していくところが面白い。(Richard Tee と Steve Gadd がきちんと参加しています) 7曲目「Anywhere I Wander」では、これ以上ないだろうと言うくらいの「コブシ」がついたサンボーン節のソロが聴けますが、全く嫌み無くこの上なく感動的に歌い上げているのは本当に凄い。 その他にも素晴らしい曲が揃っています。 80年代以降のリーダー作のようなポップな感じが出る前の最後のリーダー作か。 70年代の雰囲気も満喫できて、文句無しの超お勧めアルバムです。 |
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Electric Guitarist /Wilbert Longmire 1978 | ||||||
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(ウィルバート・ロングマイアー) LP: ・CBS 82845(1978年) ・Columbia/Tappan Zee 35365(1978年) CD: ・Castle 587(1997年) |
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Wilbert Longmire(Guitar)、Bob James(Key、Synth)、Richard Tee(Piano)、Harvey Mason(Drums)、Gary King(Bass)、Eric Gale(Guitar)、David Sanborn(Alto Sax) 他 録音:1978年2月 1:Black Is The Color 8:13 2:Good Morning! 8:41 3:Love Why Don't You Find Us 6:31 4:Lovely Day 6:23 5:Starflight 5:46 |
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On The Move /深町 純 1978 | ||||||
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オン・ザ・ムーブ(録音:1978年4月(ニューヨーク録音) ) LP: ・ALFA RECORDS ALR-6007 CD: |
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2009年(H21年)9月9日、待望の再CD化発売(2度目のCD化)。 ソニーミュージック MHCL1557(2009) → ソニーミュージック (このサイトではアフィリエイトプログラムは一切行っていません) |
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深町 純(作曲、アレンジ, Key, Synth)、Randy Brecker(Trumpet)、George Young(Alto Sax)、Michael Brecker(Tenor Sax)、Barry Rogers(Trombone)、Ronny Cuber(Baritone Sax)、Mike Mainieri(Vibraphon, Perc)、Steve Gadd(Drums)、 Anthony Jackson(Electric Bass)、Will Lee(Electeic Bass)、Richard Tee(Acoustic Piano)、Barry Finnerty(Electric Guiter)、Sammy Figueroa(Perc)、他、 Chorus 70年代クロスオーバーを代表する名作の1枚。 今では考えられない豪華メンバーが揃っている事もさることながら、製作から30年以上経過した今もまったくその魅力は衰えておらず、まさに不朽の名作。 |
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Overseas Call /Paul Mauriat Plus 1978 | |||||
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オーバーシーズ・コール LP: Philips FDX-390(1978年5月) CD: |
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フランスのイージーリスニング界の大御所 Paul Mauriat(=ポール・モーリア、1925 - 2006、作曲・編曲/当時52〜53歳頃か)の異色作。 当時流行のディスコミュージックを意識して作られたイージーリスニングらしくない、面白い1枚。 特徴となるストリングスはフランスで録音されたものと思いますが、ブラスやリズムは NewYork で録音されています。 Richard Tee(Piano)、Will Lee(Bass)、Christpher Parker(Drums)がほぼ全ての曲で登場、JohnTropea(Guitar)、Randy Brecker(Trumpet)、Michael Brecker(T-Sax, Flute)、George Young(A-Sax)らが一部の曲でソロやテーマをとっています(ただし、1曲づつの登場で短いです)。 良い演奏です。 その他にも、同時期の Gil Evans オーケストラでも活躍していた Tom Malone(Tromborn)、Jhon Faddis(Trumpet)らがブラスの一員として参加。 Mike Mainieri(Vib 他)のグループ「ホワイト・エレファント」に参加していた当時の若手アーティストが多く含まれています。 ソロをとる事はないものの Richard Tee・Will Lee・Christpher Parker の存在感が抜群。 特に、Richard Tee のピアノはR&B的でファンキーでありながらも、優雅なストリングスとの相性が抜群、この人抜きではこのアルバムは成立しない感じです。 Richard Tee のピアノは、 Bob James はじめストリングスを駆使するアレンジャーとの相性がとても良い気がします。 また、初期の Brecker Brothers のアルバムや、Joe Beck(Guitar)の1975年の傑作リーダー作「Beck」他でも感じますが、Will Lee・Christpher Parker のBass/Drumsのコンビネーションはファンキーで実に味があっていいです。 アルバム全体を通して、ソーカというチャカポコ系のパーカッションが少し過剰気味ですが、大御所の見事なアレンジでストリングスが美しく、随所に出て来るブラスアンサンブルや女性コーラスが実にファンキー、なかなかのお勧めアルバムです。 音楽の異種格闘技が盛んに行われていたと言う時代背景はあると思いますが、ポール・モーリアは元々マーケティングの上手い人だったので、このようなアルバムが出来上がったのでしょう。 CD化されていると嬉しいクロスオーバー全盛時の珍品(?)アルバム。 70年代クロスオーバーの名作の一枚である 深町 純 の「On The Move」と同じスタジオ(NYのパワーステーション・スタジオ)で録音されており、偶然にも録音時期がかなり近いです。 1(A1):You Can Do It 3:37 |
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Jun Fukamachi & The New York All Stars Live /深町純 & ニューヨーク・オールスターズ・ライブ 1978 |
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録音:1978年9月17〜19日 (東京・後楽園ホール、郵便貯金ホールでのLive) LP: CD:
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2009年(H21年)9月9日、待望の再CD化発売(3度目のCD化)。 ソニーミュージック MHCL1558(2009) → ソニーミュージック (このサイトではアフィリエイトプログラムは一切行っていません) |
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いまや伝説となっているライブ録音盤(東京)。 深町純リーダー作1978年「On The Move」とほぼ同じメンバー構成のライブで、これも70年代クロスオーバーを代表する名作の1枚です。 こんな凄い演奏がここ日本で行われていたとは、今更ながら驚き。 超お勧め。 |
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To Touch You Again /John Tropea 1978 | ||||||
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(ジョン・トロペイ) LP: ・ Marlin 2222(1978年) CD: |
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John Tropea(Guitar)、Michael Brecker(T-sax)、David Sanborn(A-Sax)、Randy Brecker(Trumpet)、Barry Rogers(Trumborn)、Steve Gadd(Drums)、Will Lee(Bass)、Leon Pendervis(Organ)、Richard Tee(Piano) 他 録音:1978年 |
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Strokin' /Richard Tee 1979 | |||||||
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ストローキン LP: Tappan-Zee Records, Inc. JC-35695(1979年) CD: |
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Producer :Bob James Richard Tee(Piano、Keyboards)、Eric Gale(Guitar)、Steve Gadd(drums)、Chuck Rainey(Bass)、Ralph MacDonald(Percussion)、Hugh McCracken(Harmonica (solo on 4))、Michael Brecker(Tenor Sax(Solo on 3))、Tom Scott(Lyricon (Solos on 4,5)、Tenor Sax (Solo on 1))、他多数 1(A-1):First Love (Chuck Rainey) 4:53 2(A-2):Every Day (Richard Tee, Bill Withers) 5:24 3(A-3):Strokin'(Richard Tee) 5:20 4(B-1):I Wanted It Too(Ralph MacDonald, William Salter) 5:02 |
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Skylarkin' /Grover Washington. Jr. 1979 | |||||
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LP: Motown Records 12131 CD: |
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Produced: Grover Washington. Jr. 録音:1979年10月 Grover Washington. Jr.(Alto, Tenor, Soprano Saxophone、Flute、Prophhet 5、Ocarina)、Eric Gale(Guitar)、Marcus Miller(Bass)、Richard Tee(Piano、Electric Piano)、Idris Muhammed(Drums)、Ralph MacDonald(Percussion、Synthdrums)、Ed Walsh(8-voice on 4)、Jorge Dalto(Piano solo on 2)、Paul Griffin(Clavinet on 3)、Jon Faddis(Flugelhorn on 1)、Alexander Otey(Trumpet on 1) Grover Washington. Jr. のリーダー11作目。 CTI レーベルがColombiaに買収された後1979年に、セフルプロデュースで製作されています。 Grover Washington. Jr. は70年代のクロスオーバー・ブームが去った後、80年代以降に独自の音楽スタイルを作りあげ、その後現在まで続くフュージョンの一つのスタイルを確立しましたが、このアルバムでは既にR&B の雰囲気を消し、70年代クロスオーバーブーム後の来るべき次のステップを実現し始めている感じです。 CTI レーベル時代によくコラボレーションしていた Bob James とは、既に違う個性の路線を歩き出しています。 時々聴こえて来る、エレキ・ドラムのピュンピュン音に少し時代を感じてしまいますが、彼の80年代の音楽を語る時によく使われる「ソフト&メロウ」という言葉がよく似合う雰囲気の秀作。 Richard Tee のエレピも欠かせない要素の一つ。 お勧め。 |
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Natural Ingredients /Richard Tee 1980 | |||||
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ナチュラル・イングリーディエンツ LP: Tappan-Zee Records, Inc. JC-36380(1980年) CD: |
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Richard Tee のリーダー作(2枚目)。 傑作リーダー作「Strokin'」と同じく Bob James のプロデュースですが、時代の空気に敏感に反応してか、内容は少しポップに移行しています。 ジャケットデザインは秀逸。 |
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How's Everything /渡辺 貞夫 1980 | |||||
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ハウズ・エブリシング LP: ・Columbia 22081 (1980年) CD: |
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渡辺貞夫(Sopranino, A-Sax, Flute)、Eric Gale(Guitar)、Jeff Mironov(Guitar)、Dave Grusin(Piano, key, Con)、Richard Tee(Key)、Anthony Jackson(Electric Bass)、Steve Gadd(Drums)、Ralph MacDonald (Per)、Jon Faddis(Trumpet)、Tokyo Philharmonic Orchestra 録音:1980年7月2〜4日 |
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Winelight /Grover Washington, Jr. 1980 | |||||
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LP: Elektra Records 6E-305 CD: |
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Produced: Grover Washington. Jr. & Ralph MacDonald 録音:1980年6〜7月 All Selections arranged & conducted:Bill Eaton Grover Washington. Jr.(Alto, Tenor, Soprano Saxophone)、Bill Withers(Vocal on 1)、Ralph MacDonald(Congas、Percussion、Syndrums)、Steve Gadd(Drums)、Marcus Miller(Bass)、Eric Gale(Guitar)、Paul Griffin(Fender Rhodes on 2,4、Clavinet on 1)、Richard Tee(Fender Rhodes on 1,3,5,6)、Bill Eaton(Oberheim Synthesizer on 5)、Ed Walsh(Oberheim 8-voice Synthesizer)、Raymond Chew(Clavinet on 1)、Robert Greenidge(Steel drums)、Rudolph Charles(Steel drums tuned) Background vocals:Hilda Harris、Yvonne Lewis、Ullanda McCullough 1:Winelight (Williams Eaton) 全6曲。 Grover Washington. Jr.の代表作。 R&Bの要素が希薄で、雰囲気のあるバラードばかりを集めた、彼の80年代の音楽を語る時によく使われる「ソフト&メロウ」という形容詞がぴったりの傑作。 今聴いても非常におしゃれで新鮮、70年代クロスオーバーと言うよりは、80年代以降のフュージョンと言うべきで、このアルバムが「フュージョン」の一つの形を作ったとも言えると思います。 全ての曲が素晴らしいのですが、有名なのはやはりボーカル曲の5曲目「Just The Two of Us」でしょう。 当時大ヒットし、FMでかかりまくっていました。 インスルメンタルが基本のクロスオーバー/フュージョンで、ボーカルはズルいぞと言う感じでしたが、良い曲ですから仕方ありません。 そういえば、ジャケットデザインや曲名もかなり狙った感じになっています。 バックのミュージシャンは強力で、しかも長い付き合いのある人が多い。 Ralph MacDonald が共同プロデュースになっていて、Richard Tee のエレピはもはや欠かせない要素となっています。 Grover Washington. Jr. ワールドがこのアルバムで花開いたと言え、以後この路線で突っ走ります。 |
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Come Morning /Grover Washington, Jr. 1981 | ||||||
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LP: Elektra Records 6E-562 CD: |
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Produced: Grover Washington. Jr. & Ralph MacDonald 録音:1981年6〜9月 Arranged & conducted:William Eaton Grover Washington. Jr.(Alto, Tenor, Soprano Saxophone)、Ralph MacDonald(Congas、Percussion)、Steve Gadd(Drums)、Marcus Miller(Bass)、Bill Withers(Vocal on 1)、Richard Tee(Fender Rhodes)、Eric Gale(Guitar)、Paul Griffin(Synthesizer)、Grady Tate(Lead Vocal on 3,6) 1:East River Drive (Grover Washington. Jr.) 全8曲。 ヒットした前作「Winelight」と同じカラーで作られているバラードを集めたアルバムで、今聴いてもおしゃれです。 プロデュースやバックの主要ミュージシャン達も同じですが、人数が減って少数精鋭になっています。 このアルバムではボーカル曲が2曲に増え、Grady Tate と言う人が歌っています。 上手いのですが、今聴くと正直ちょっとクサいか(もともとボーカル曲があまり好きでないのでごめんなさい)。 個人的には6曲目のボーカルはちょっとダメ。 その他ボブ・マーリーの曲があったりします。 クロスオーバーと言うよりは、やはり80年代フュージョン。 お勧めです。 |
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The Best Is Yet to Come /Grover Washington, Jr. 1982 | |||||
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LP: Elektra Records 9 60218-1 CD: |
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Little Big Horn /Gerry Mulligan 1983 | |||||
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LP: ・GRP GR-1003(1983年) CD: |
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Gerry Mulligan(B-Sax)、Marvin Stamm(B-Sax)、Alan Rubin(Trumpet)、Keith O'Quinn(trumborn)、Lou Mariani(A-Sax)、Michael Brecker(T-Sax)、Dave Grusin(Piano、Electric piano)、Anthony Jackson(Electric Bass)、Buddy Williams(Drums)、Richard Tee(Piano)、Jay Leonhart(Bass)、Butch Miles(Drums) 録音:1983年 |
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Bottom Line /Richard Tee 1985 | |||||
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LP: CD: |
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Richard Tee のリーダー作(3枚目)。 |
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The Gadd Gang /The Gadd Gang 1986 | |||||
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ガッド・ギャング LP: CD: |
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Steve Gadd(Drums)、Cornell Dupree(Guiter)、Richard Tee(Piano、Electric piano, Organ)、Eddie Gomez(Acoustic Bass)、Ronnie Cuber(Baritone sax)、
Steve Gadd のR&Bグループ「The Gadd Gang」の1stアルバム。 Stuff のメンバー3人(Steve Gadd、Cornell Dupree、Richard Tee )が演奏している事により、グルーブ感は Stuff に近いものがあります。 Bass の Eddie Gomez は、ジャズピアノの巨匠 Bill Evans(1929-1980)のトリオに1966〜1978年の間在籍、70年代クロスオーバーブーム後の1980年からこの頃までは、Mike Mainieri(Vib)のアコースティックジャズのグループ「Steps(Steps Ahead)」の初期のアルバムに参加するなど、数々の名演奏を残していますが、このグループでも Acoustic Bassを中心に演奏しており、またこのアルバム自体が録音されたのが80年代半ば過ぎでもある事から、個人的にはこのアルバムのサウンドは70年代の Stuff サウンドとはちょっと違ってるかな...という感想です。 悪くないアルバムだと思いますが、70年代 Stuff サウンドのグルーブ感や高揚感を期待すると、少し違和感を感じるかもしれません。 |
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Live at Bottom Line /The Gadd Gang 1988 | |||||
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ガッド・ギャング LP: CD: |
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Steve Gadd(Drums)、Cornell Dupree(Guiter)、Richard Tee(Piano、Electric piano, Organ)、Eddie Gomez(Acoustic Bass)、Ronnie Cuber(Baritone sax) |
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Live at Pitt inn 1988 /The Gadd Gang 2010(1988年録音) | |||||
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ガッド・ギャング DVD: ・YAMAHA (2010) 1988年のライブのDVD |
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Steve Gadd(Drums)、Cornell Dupree(Guiter)、Richard Tee(Piano、Electric piano, Organ)、Eddie Gomez(Acoustic Bass)、Ronnie Cuber(Baritone sax) |
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Here and Now /The Gadd Gang 1991 | |||||
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ガッド・ギャング LP: CD: |
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Steve Gadd(Drums)、Cornell Dupree(Guiter)、Richard Tee(Piano、Electric piano, Organ)、Eddie Gomez(Acoustic Bass)、Ronnie Cuber(Baritone sax) |
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Inside You /Richard Tee 1989 | |||||
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LP: CD: |
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Richard Tee のリーダー作(4枚目)。 |
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Real Time /Richard Tee 1992 | |||||
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LP: CD: |
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Richard Tee の最後のリーダー作(5枚目)。 |
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The Best of Richard Tee /Richard Tee 2003 | |||||
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LP: CD: リーダー作のBest 盤 |
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