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Released:
1976
LP
・WARNER BROS. Records. BS-2968(1976)

CD
・WARNER BROS. Records.
 7599-26267-2 (WE 835)
・WARNER-PIONEER CORP. WPCP-3541(1990)

Producer :Herb Locell and Tommy LiPuma
1(A-1):Foots(Stuff) 4:02
2(A-2):My Sweetness(Richard Tee) 3:26
3(A-3):(Do You) Want Some Of This(Richard Tee) 5:59
4(A-4):Lokking For The Juice(Gordon Edwards, Richard Tee) 3:53
5(A-5):Refrections Of Divine Love(G.White) 5:02

6(B-1):How Long Will It Last(Eric Gale) 4:19
7(B-2):Sun Song(Leon Thomas) 4:27
8(B-3):Happy Farms(Cornell Dupree) 3:45
9(B-4):Dexie / Up On The Roof(G.Goffin, C.King) 6:41

Cornell Dupree :Guitar
Gordon Edwards :B
ass, Percussion
Stephen Gadd(Steve Gadd) :Drums, Percussion
Eric Gale :Guitar
Christpher Parker(Chris Parker) :Drums, Percussion
Richard Tee :Piano, Electric piano, Organ
 
 Review
 1976年のモントルーJazzフェスティバルの「Stuff」デビュー後に発表された、スタジオ録音による Stuff のファーストアルバム。 Stuff 名義の6枚のアルバムのなかでは一番リラックスしている感じの1枚で、同グループのスタンダードとも言うべき名曲が揃っています。 しかも、ゲストを迎えて製作される事の多かった後年のアルバムと違い、オリジナルメンバーだけで演奏されていて、このグループのアルバムのかでは一番シンプルで爽やかなサウンド。 そう意味ではこのグループの本質が表現されている代表作と言えると思います。 セッション・ミュージシャンであった各メンバー達は、このグループ名義の演奏以外にも以前から多くの交流があった人達なので、演奏の息もぴったり合っています。

 このグループの特色はR&B独特のグルーブ感ですが、非常にファンキーでスマート。 各メンバーの作り出すグルーブ感は独特のもので、聴いているうちにグイグイと引き込まれる感覚を覚えます。 Steve Gaddというテクニシャンを交えたツインドラムという割には比較的単純なリズムの曲が多く、アップテンポな曲はなく、全体を通して牧歌的な雰囲気も漂っています。 各メンバーが鬼気迫るような凄いアドリブを展開しているわけでもありません。 奇をてらった仕掛けやが小細工が一切無いシンプルでストレートな作風が、製作から30年以上経過していても少しも色褪せない理由なんだと思います。 長い年月を経過した今聴いても全く古さを感じさせないのが本当に不思議、いや、長い年月を経過したからこそかえっていぶし銀のような深い色艶の出た名品というべきか、インスルメンタル癒し系R&Bの傑作です。

 1曲目「Foots」はライブでは必ずオープニングに演奏される曲だったそうです。 1976年(同じ年)の「Live at Montreux 1976」と1978年「Live Stuff」にも収録されています。 2曲目「My Sweetness」は Richard Tee の曲で、エレキピアノのとても美しく繊細なソロが特徴的な名曲。 6曲目「How Long Will It Last」は このアルバムの中では一番アップテンポ。 1976年(同じ年)の「Live at Montreux 1976」にも収められています。 この他、Cornell Dupree1974年リーダー作「Teasin'」にも違うアレンジで収録されています。 Eric Gale の作曲ですが、いずれも Cornell Dupree がリードギターをつとめいます。 どれも良い演奏なので聴き比べても楽しめます。 この他にも名曲揃いです。(このアルバムでは全曲インスルメンタル)

 ジャケットの「Stuff」のロゴがカッコいい。 Stuffのアルバムジャケット全てには必ずこのロゴが入っています。 ライブの時は舞台のど真ん中にこのロゴが配置されていましたし、このグループのアイデンティティーみたいなものでしょう。

2004(H16)年08月26日掲載・2008(H20)年2月24日一部追記

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