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 Jun Fukamachi
 深町 純
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 Spiral Steps(スパイラル・ステップス)
 /Jun Fukamachi(深町 純)
Released:
1976
LP:KITTY RECORDS MKF-1007
  Recorded:1976年

CD:───(1992年)
CD:
Tower to the People PROT-1039(2012年12月05日)
  → タワーレコード限定

2012年(H24年)12月05日、待望のCD化復刻
  → タワーレコード限定
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Producer :多賀 英典 Hirenori Taga
1(A-1):In The Holiday Groove(JunFukamachi) 5:45
      →Youtube(外部サイト)
2(A-2):Taft 1082(JunFukamachi) 6:53
3(A-3):Spiral Steps(JunFukamachi) 8:15

4(B-1):Scoto Phonobine Type-I(JunFukamachi) 5:50
5(B-2):Scoto Phonobine Type-II(JunFukamachi) 6:00
6(B-3):Scoto Phonobine Type-III(JunFukamachi) 5:25

深町 純 Jun Fukamachi
  :作曲・編曲(全曲)
  :Fender Rhodes E.Piano
  :Hoher D-6 Clavinet
  :Hammond Organ B-3
  :Odyssey Synthesizer
  :Minimoog Synthesizer
  :Solina Strings Ensemble
  :Oberheim Digital Sequencer
村上 "ポンタ"秀一 Syuichi "Ponta" Murakami :Drums
Anthony Jackson :E. Bass ( A-1, A-3 )
岡沢 章 Akira Okazawa :E. Bass ( B-1, B-3 )
小原 礼 Rei Ohara :E. Bass ( A-2 )
渡辺 香津美 Kazumi Watanabe :E. Guitar ( B-1, B-3)
高中 正義 Masayoshi Takanaka :E. Guitar ( A-2 )
Randy Brecker :Trumpet ( A-1, A-3, B-1, B-3 )
Michael Brecker :Tenor Sax ( B-1, B-3 )
Lou Marini :Tenor Sax ( A-1, A-3 )
Jake H.Conception :Alto Sax ( A-1 )
Barry Rogers :Trombone ( A-1, A-3, B-1, B-3 )

Recorded at Polydor Studio, Tokyo, from July to September,(録音:1976年7〜9月)、
Media Sound Studio, New York, 2nd,3rd and 4th of Augusut 1976(1976年8月2,3,4日)
 

深町純ニューアルバム「SPIRAL STEPS」に寄せて」 宗像 和男 音楽プロデューサー
 - 1976年「SPIRAL STEPS」宣伝資料より
(外部サイトへのリンク)
 
 
 
 
アルバム「
Spiral Steps」の1976年当時の制作秘話。 レコーディング時のエピソードが掲載されています。
深町純氏の公式サイト「Fukamachi ism」の「message for jun」へのリンクです。
 
1(A-1):In The Holiday Groove(JunFukamachi) 5:45
深町 純 :Key
村上 "ポンタ"秀一 :Drums
Anthony Jackson :Bass
Randy Brecker :Tp
Lou Marini :T.Sax
Jake H.Conception :A.Sax
Barry Rogers :Tromborn
2(A-2):Taft 1082(JunFukamachi) 6:53
深町 純 :Key
村上 "ポンタ"秀一 :Drums
小原 礼 :Bass
高中 正義 :Guitar
Jake H.Conception (?) :T.Sax
3(A-3):Spiral Steps(JunFukamachi) 8:15
深町 純 :Key
村上 "ポンタ"秀一 :Drums
Anthony Jackson :Bass
Randy Brecker :Trumpet
Lou Marini :T.Sax
Barry Rogers :Tromborn
4(B-1):Scoto Phonobine Type-I(JunFukamachi) 5:50
深町 純 :Key
村上 "ポンタ"秀一 :Drums
岡沢 章 :Bass
渡辺 香津美 :Guitar
Randy Brecker :Trumpet
Michael Brecker :T.Sax
Barry Rogers :Tromborn
5(B-2):Scoto Phonobine Type-II(JunFukamachi) 6:00
深町 純 :Key
6(B-3):Scoto Phonobine Type-III(JunFukamachi) 5:25
深町 純 :Key
村上 "ポンタ"秀一 :Drums
岡沢 章 :Bass
渡辺 香津美 :Guitar
Randy Brecker :Trumpet
Michael Brecker :T.Sax
Barry Rogers :Tromborn
 Review
 深町 純のクロスオーバー作品の中では、初の日米混成メンバーによるセッションアルバム。 キーボード・シンセの多重録音による5曲目(B-2)以外の共通メンバーは、深町 純村上 "ポンタ"秀一の二人だけですが、大きく分けてA面・B面で共通するメンバーが分かれ、それぞれが面白いメンバーの組合わせとなっています。 B面(4・6曲目)では村上ポンタRandy Brecker、Michael Brecker の組み合わせが聞けますが、これは今となってはかなり珍しいのでは? 全体にホーンセクションが入っていることが前作「Introducing」「六喩(共に1975年)と大きく違っていますが、この事でファンク色が加わっています。

 またこのアルバムは、日本では当時まだそれほど有名ではなかったらしい Brecker Brothers Anthony Jackson を起用しているところが凄いそうで、こうした深町 純のセンスにも感心します。 1970年代後半以降に研ぎすまされた孤高のスタイルに到達し、その後1980年代以降は実力派の巨匠として世界的に活躍した Michael Brecker ですが、1976年のこの当時はまだ発展途上中と言うか過渡期とも言える時期です。 しかし、この「Spyral Steps」で聞ける Michael Brecker のソロは特別で、この時期のソロとしては成熟の度合いが高いというか、この1〜2年後に訪れる研ぎすまされたスタイルに少し早く到達しているように聞こえます。 このページにリンクを貼らせていただいている、音楽プロデューサー宗像 和男 氏の「Spyral Steps」に関する寄稿文(深町純 公式サイト「message for jun」へのリンク)にこのような記述がありますが、
 
 
---「こんな頑張ったブレッカーは聴いたことがない」と、ある人が試聴テープを聴いた後いみじくも言っていました。---
 
まさにそのような Brecker Brothers お二人の意気込みが伝わってくる、もの凄い迫力とレベルの高い演奏を聞く事が出来ます。 また、このアルバムに参加した、当時まだ24歳の
村上 "ポンタ"秀一 氏も素晴らしい演奏を行っています。(村上ポンタ 氏は、 深町純 公式サイトの「message for jun」にてこのアルバムについてわざわざ言及されています)
 
 B面(4・6曲目)ではギターに当時日本のジャズ/クロスオーバー界では既に人気が高かった若手の 渡辺 香津美
(当時21〜22歳頃)が2曲だけですが登場しており、1980年の渡辺 香津美のリーダー作「TO・CHI・KA」や、STEPS の1980年の六本木PIT INNでのライブアルバム「Smokin' In The Pit」に先駆けて Brecker 兄弟との競演が実現しています。 またこのアルバムは、渡辺 香津美 の初のクロスオーバーアルバムとも言われている1977年「Olives Step」の前の年のアルバムですが、この「Spiral Steps」での 渡辺 香津美 はゲスト的な出演ではありますが、音色を歪ませて早くもロックしています。 ちなみに、この翌年1977年渡辺 香津美のリーダー作「Mermaid Boulevard」には、リー・リトナー&ジェントル・ソーツと共に、深町 純吉田美奈子(Vo)がゲスト参加しています。

 アルバムジャケットには「 Recorded at Polydor Studio, Tokyo, from July to September, Media Sound Studio, New York, 2nd,3rd and 4th of Augusut 1976 」とありますが、東京とNew Yorkに各パートを分けて録音が行なわれたのでしょうか? ただし、アルバム内のライナーノーツには録音スタジオ内で撮影されたと思われる写真が何枚か載っていて、その中の一枚には深町 純ポンタ 両氏と、アメリカ人ミュージシャン達のほぼフルメンバーではないかと思われる集合写真があります。 2曲目(A-2)は日本人だけのクレジットとなっており、このような曲は日本国内で録音されているのでしょう。 ただし、この曲にはホーンセクションのクレジットがありませんが、実際にはテナーサックスが入っています。 誰の演奏だか良くわからないのですが、国内の録音と言う事なら Jake H.Conception の演奏かもしれません。

 深町 純のキーボード・シンセの音色は、前作「Introducing」(1975)でも使われていたものと同じような数種類の音色が選んで使われており、深町 純の個性が出ています。 Michael Brecker や Randy Brecker らも短いながらも何曲かでソロを取っていますが、彼らはこの頃からとんでもないテクニックのソロをとっておりその実力の高さに驚きます。 複雑で譜面が難しそうな曲が多いのも、このアルバムの特徴でしょうか。 この複雑な曲の印象というのは、翌年1977年の「The Sea Of Dirac」でも感じます。

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 深町純による日米混成メンバーによるアルバムはこの「Spiral Steps」(1976)が始めてで、この後に「Triangle Session」(1977)、「The Sea Of Dirac」(1977)、「On The Move」(1978)、「The New York All Stars Live」(1978)と短い期間にこのようなプロジェクトが続きます。 これらの他に、翌年1977年には日本人ミュージシャンだけによるスタジオ録音の「Second Phase」というアルバムを出していますが、この後は日本人ミュージシャンとのセッションによるリーダー作の発表がなくなり、1980年代初頭の「Keep」結成まで、海外ミュージシャンとのセッション、その他に注力して活動したようです。

 このアルバムが発表された1976年は、日本Jazz界の巨匠・渡辺貞夫 のクロスオーバー系アルバムの海外録音やコンサートツアー、渡辺 香津美 のクロスオーバー系海外録音が行われる1年前の事です。 今聴いてもカッコいいですが、当時の日本としてはかなり先駆的なアルバムだったのだと思います。 この頃の深町 純の代表作の1枚でしょう。

2004年(平成16年)08月26日掲載
2012年(平成24年)11月 一部修正

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