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Live at Montreux 1976 / Stuff |
Released:
2007 |
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← DVD: ・コロンビアミュージックエンターテーメント株式会社 VABG-1249 (2007年12月・日本発売のみ) |
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← CD: ・Columbia 1345(2007) ※映像なしのCDバージョンもあるようです。 |
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Producer :Claude NOBS | ||||
1:Foots(Stuff) 2:Signed, Sealed, Delivered I'm Yours(S.Wonder, L.M.Hardaway, S.Wright, L.Garrett) 3:The Gadd Solo 4:Stuff's Stuff 5:That's The Way Of The Word 6:Feelin' Alright 7:Life Every Voice and Sing 〜 Oh Happy Day 8:Obe To Stuff 9:How Long Will It Last(Eric Gale) 10:Stuff Theme(Stuff) 11:You Are So Beautiful 12:Boogie On Reggae Woman 13:Do It Again (計61分) |
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Gordon Edwards :Bass Cornell Dupree :Guitar Steve Gadd :Drums Eric Gale :Guitar Richard Tee :Piano Odetta :Vocals on "Oh Happy Day" |
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Review | ||||
1976年7月2日、スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルで収録されたという貴重なライブ映像のDVD。 Stuff は1976年のこのJAZZフェスティバルでデビューしたと言う話があり、それが正しいならこのDVDは Stuff の記念すべきデビューの映像と言う事になります。 いずれにしても、グループ初期の映像と言う事には間違いなさそうです。
ドラムのクリス・パーカーが残念ながら参加していませんが、それ以外のオリジナルメンバー全員が揃っています。 しかも皆さんお若い。 当時、Eric Gale(Guitar)は41〜42歳頃とベテランの年齢ですが(リーダーの Gordon Edwards の生まれ年が不詳のため年齢不明)、Cornell Dupree(Guitar)は33〜34歳頃、Richard Tee(Piano、Key)は32〜33歳頃、Steve Gadd (Drums)は30〜31歳頃です。 各メンバー(5名)共に、えんじ色の地に白文字で「Stuff」とロゴの書かれたお揃いのTシャツを着てステージで熱演しています。 ライナーによれば、これまでブートレッグ(違法な海賊録音盤)でも出回っていない映像で、しかも日本でしか発売になってないとの事。 さらにネットの情報によれば、ブートレッグ以外の正規板DVD自体がこれが初めてではないかと言う事です。 収録されてから30年以上も経過しての発売ですが、それだけにファンにとってはありがたさもひとしお。 ライナーによれば、製作会社のスタッフの方達が10年以上も交渉を続けて、やっと世に出て来たと言うDVDだそうで、Stuff のファンにとって、これほどありがく貴重な映像はないでしょう。 演奏内容についても、独特のグルーブ感はこのメンバーならではのもので、今聴いても全く色褪せた感じがなく素晴らしい演奏ばかりです。 むろん、ブートレッグに良くあるような「買って損した」感は全くなし。 超お勧め、一家に一枚どうぞ。 収録曲には、ファンには他のアルバムでおなじみの曲が揃っています。 1曲目「Foots」は、1976年(同じ年)の「Stuff」と1978年「Live Stuff」に、2曲目「Signed, Sealed, Delivered I'm Yours」と4曲目「Stuff's Stuff」は1978年「Live Stuff」に(ちなみにこの2曲は、1978年「Live Stuff」ではメドレーになっている)、9曲目「How Long Will It Last」は1976年の「Stuff」に収められています。 10曲目「Stuff Theme」も、1978年「Live Stuff」にメドレーの一部で収められていますが、このアルバムでの演奏は数十秒と言う短い時間に(アンコール前の締めに)あっさりと演奏しています。 これとは別に、今まで発売されていたCDには入っていない曲も数曲収められています。 5曲目「That's The Way Of The Word」は Earth Wind & Fire のカバー曲で、Richard Tee の1992年リーダー作「 Real Time」に入っていますが、70年代の音源で正式に発売されたのはこれが初めてでは? 当時ライブでは頻繁に演奏されていたとの事ですが、ブートレッグはあまり買わない主義の私はこれまで1980年頃にFM放送から録音した、1979年末頃のNYの年越しライブ録音でしか聴いた事がありませんでした。 8曲目「Obe To Stuff」、12曲目「Boogie On Reggae Woman」、13曲目「Do It Again」は私は聴くのが初めて。 11曲目以降の3曲はアンコールですが、11曲目「You Are So Beautiful」はやはり他のアルバムでは聴いた事がなく、FM放送のライブ音源でしか聴いたことがありませんでした(アレンジはFM放送の1979年ライブ音源のものとほぼ同じ)。 映像が堪能できるDVDならではのメリットはやはり、各メンバーの演奏している生き生きとした姿を拝見できることですが、特筆したいのが、3曲目では若かりし日の Steve Gadd のドラム・ソロの映像が彼の背後からのアングルで収録されていていたり、4曲目「Stuff's Stuff」では、Richard Tee のグランドピアノをもの凄い勢いで演奏する彼の手元がアップで映し出されていている事で、これらもファン必見です。 ちなみにこのDVDでは Richard Tee はピアノを中心に演奏しており、エレキピアノがステージ上にちゃんと置かれてはいますが、DVDの中では演奏していないようでこれが少し残念。 その他、Eric Gale(Guitar)のソロの時に何故か Cornell Dupree(Guitar)がアップの画像になったりする事も時々ありますが、まあご愛嬌。 また、このDVDを見るまで自分の記憶中の Gordon Edwards はおなかが出ていて横綱のような恰幅の良い人だったのですが、1976年のこの時点ではまだ少しスリムな感じです。 Stuff 初期の演奏ですが、後年(1978年〜1980年頃)の諸音源と聴き比べても各曲のアレンジがあまり違っておらず、グループ活動の初期からあまりサウンドを変化させず安定した演奏を行っていたんだなあと言う事が、このDVDを見て初めて確信できました。 また、各メンバーの息がぴったりな感じなのは、このライブ以前にも他のセッションで各メンバーが度々共演しているからだと思いますが、もしかしたらこのメンバーだけでの演奏が、録音が残っていないだけでいくつかあったのかもしれません。 このグループのアルバムはほとんど持っていると言うディープなファンの方もいろいろと発見の多い素晴らしいアルバムだと思います。 7曲目「 Oh Happy Day」から8曲目「Obe To Stuff」にかけて、ゲストボーカルの大柄なおばちゃんが登場しますが、あまり歌わずステージ上を踊りながら歩き回るだけで、肝心のボーカルはイマイチ音程が安定しておらず、しかも映像を見る限りステージ上の各メンバーからはあまり歓迎されていないようにも見えてしまうので、何だか少し可哀想だと思いました。 ------------------------------------------- (このアルバムは、映像なしのCDバージョンも発売されているようです) 2008(H20)年02月23日掲載 |
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