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 Live In New York/ Stuff
Released:
1980
LP
・WARNER BROS. Records. 3417(1980年)

CD
・WEA 3544 (2000年)
 

Producer :
 1(A1):Sometimes Bubba Gets Down 4:51
 2(A2):
You Make It Easy 4:26
 3(A3):
You're A Great Girl 4:59
 4(A4):
Shuffle 5:20
 
 5(B1):
Love The Stuff/Ain't No Mountain High Enough 6:40
 6(B2):
Duck Soup 5:57
 7(B3):
Real McCoy 5:24
 
Gordon Edwards :Bass
Cornell Dupree :Guitar
Eric Gale :Guitar
Richard Tee :Piano, Electric piano, Organ
Steve Gadd :Drums
Chris Parker :Drums
 
 Review
 スタジオ録音物に関しては新しい録音になる度に、ゲストやブラスが加わる等してだんだんとサウンドが豪華になっていったグループのリーダー作でしたが、このアルバムは原点に戻ってオリジナルメンバー6名だけの演奏。 くしくも、オリジナルメンバーだけで制作されたグループ最終作となっており、嵐のように巻き起こった70年代クロスオーバーのブームもそろそろ終わろうとしていた時期のアルバムでもあります。

 ライブハウスなどの小さな会場でのLive風 & リラックスした感じの演奏でとても良い感じです。 しかも音に厚みがあり、Stuff のアルバムの中でもツインドラムの良さが一番良くわかるアルバムかもしれません。 (左右のどちらが、Steve GaddChristpher Parker なのか、何曲目で分るでしょうか?)

 全ての曲が良い演奏で、あえて全曲インストゥルメンタルなのも非常にグッド!です。 1曲目「Sometimes Bubba Gets Down」は、Stuff の1977年アルバム「More Stuff」にも収録されている曲ですが、それとは雰囲気が少し変わっています。 パーカッションが加わって、明るく弾んだ感じのリズムになっています。 また、たぶん Eric Gale の演奏だと思うのですが、一瞬スチールドラムと間違えるような変わった音色のギターソロが後半に出てきて、このバンドには珍しく南国っぽい雰囲気があり面白いです。 ホールエコーの感じが清々しい。

 その他特に5曲目「Love The Stuff/Ain't No Mountain High Enough」のメドレーは、このグループの真骨頂とも言うべき名演奏。 このグルーブ感は他ではなかなか味わえません。 前半約1分半のドラムソロ直後のフルオーケストラ部分が何ともたまらないし、シンプルなリズムのドラムだけをバックにした、Richard Tee の一人オーケストラ部分もあるし、と言う事でこのグループの魅力が凝縮というか、ライブの目玉部分がきちんと収録されていています。 7曲目「Real McCoy」は、この素晴らしいグループの、最後のオリジナルリーダー作の最後の曲かと思って聴いていると何とも感慨深いものがあります。

 Stuff のアルバムに駄作はなく、これも超お勧めです。
 

2008(H20)年02月24日掲載

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