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 Weather Report
 ウェザー・レポート
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 Black Market /Weather Report
 ブラック・マーケット
Released:
1976
LP
Columbia Records, PC-34099(1976)

CD
・Columbia Records, CK-34099( ) 
・SONY Music Japan Entertainment Inc, SRCS-9145(1997)
・Columbia Records, 65169(2002)

1:Black Market ブラック・マーケット (J.Zawinul) 6:33
2:Cannon Ball キャノン・ボール (J.Zawinul) 4:39
3:Gibraltar ジブラルタル (J.Zawinul) 7:50
4:Elegant People エレガント・ピープル (
Wayne Shorter) 5:06
5:Three Clowns スリー・クラウンズ (
Wayne Shorter) 3:22
6:Barbary Coast バーバリー・コースト (Jaco Pastorius) 3:09
7:Herandnu ヘラドンヌ (A.Johnson) 6:40
Joe Zawinul(ジョー・ザビヌル)
  :ARP 2600, Rhodes electric piano
   Yamaha Grand Piano, Oberheim Polyphonic Synthesizer

Wayne Shorter(ウェイン・ショーター)
  :Soprano sax, Tenor saxophone

Alphonso Johnson(アルフォンソ・ジョンソン)
  :Electric Bass(1, 3, 4, 5, 7)

Jaco Pastorius(ジャコ・パストリアス):Electric Bass(2, 6)

Chester Thompson(チェスター・トンプソン):Drums

Narada Michael Walden(ナラダ・マイケル・ウォルデン):Drums(1, 2)

Alex Acuna(アレックス・アキューナ):Percussion, Congas

Don Alias(ドン・アライアス):Percussion, Congas(1, 6)

  • 手持ちのCDにメンバーの詳細が記載されていなかったため、上記のメンバー・使用楽器はあるサイトより転載させていただきましたが、曲目ごとのメンバー編成の詳細は未確認です。

 プロデュース:Joe Zawinul & Wayne Shorter
 録音:1975年12月〜1976年1月
    ・米カルフォルニア州 ロサンジェルス Devonshire Sound

 Review
 1976年発表のグループ7作目。 1974年「Mysterious Traveller」1975年「Tale Spinnin'」と、段階的に積み上げて来たイメージをさらにバージョンアップした感じです。 全ての曲が手慣れた感じでうまくまとまとめられており完成度が高い。 Weather Report を語る上では外せない。このグループの代表作ですが、70年代Jazz/クロスオーバーを代表する1枚でもあります。 前作までのアルバムのように浮世離れした作風はそのままですが、宇宙人が少しに地上に降りて来たと言う感じというか、風格があります。

 Drumaはまた違う人に変わっており、Bassは、このグループに初めて登場した Jaco Pastorius が2曲目と6曲目だけ演奏(※)しており、その他の曲は前作同様 Alphonso Johnson がつとめていますが、次回作「Heavy Weaather」では完全に Jaco Pastorius に代わります。

 1曲目のタイトル曲「Black Marcket」は、このグループの代表曲の一つ。 南国の町の市場を連想させるSE(効果音)で始り、人の声を連想させる優しい音色のシンセで分かり易いテーマ部分が静かに重なり、テーマが繰り返されるとだんだんリズムがファンク色の濃いもの変化します。 この時の短いフレーズを繰り返すBass(Alphonso Johnson)が、シンセのテーマと同時に別のテーマを唱っているようです。 そして、Wayne Shorter のソプラノサックスでサビを迎えるという、きちんとした起承転結があり理解しやい曲でもあります。

 2曲目は静かに始る広大な風景を連想させる曲で、Jaco Pastorius のベースが独特のフレーズと共に雄大に唱っています。 3曲目は波打ち際の音と遠くで鳴り響く大型船の汽笛のSEで静かに始まり、いきなりアップテンポな展開を見せる、シリアスなメロディーが魅力の曲。 曲の後半で同じフレーズを繰り返しながらもリズムがだんだんとシンプルになって(曲の始まりから、5:27〜5:52)、1回短くハイファットのキメを入れてから曲の終わりに向けてまた曲が広がっていく、という展開の仕方がかなりカッコ良い。

 5曲目はJaco Pastorius 作曲の曲ですが、Jaco Pastorius のベースがメインでソロを取っおり、ベース以外の楽器はソロを取る事なく、ベースのバックを務めていると言う印象です。 彼のリーダー作でもこのような曲がいくつかありますが、当時としてはかなり斬新な構成の曲だったのではないかと思います。

 Jaco Pastorius のベースプレイも魅力的なこのグループの代表作で、お勧めです。

2006(H18)年05月02日掲載

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