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 Weather Report
 ウェザー・レポート
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 Mr. Gone /Weather Report
 ミスター・ゴーン
Released:
1978
LP
Columbia Records, JC-35358(1978)

CD
・Columbia Records, CK-46869(1991)
・SONY Music Entertainment Inc, SRCS-9149(1991)

1:The Pursuit Of The Woman With The Feathered Hat
   邦題:貴婦人の追跡 (J.Zawinul) 5:03

  
 Joe Zawinul :Keyboards、Kalimbas、Thumbeki drums、Sieigh bells
   Manolo Badrena :Solo voice
   Jaco Pastorius :Drums、E-Bass
   Peter Erskine :Drums
   
Wayne Shorter :soprano saxophone
   Manolo、Jon Lucien、Jaco、Zawinul、Shorter、Erskine :Voices

2:River People リヴァー・ピープル (J.Pastorius) 4:51
   Jaco Pastorius :Drums、Voice、Timpani、E-Bass
   
Wayne Shorter :Soprano sax
   Joe Zawinul :Keyboards、ARP and Prophet solo

3:Young And Fine ヤング・アンド・ファイン (J.Zawinul) 6:55
 
  Joe Zawinul :Keyboards、Melodica、High hat、Voice
   
Steve Gadd :Drums
   Jaco Pastorius :E-Bass
   
Wayne Shorter :Tenor sax
   Peter Erskine :High hat

4:The Elders ジ・エルダーズ (Wayne Shorter) 4:42
 
  Wayne Shorterr :Tenor sax
   Jaco Pastorius :E-Bass
   Joe Zawinul :Keyboards

5:Mr. Gone ミスター・ゴーン (J.Zawinul) 5:25
 
  Tony Williams :Drums
   
Wayne Shorter :Tenor sax
   Joe Zawinul :keyboards、Oberheim bass
   Jaco Pastorius :E-Bass

6:Punk Jazz パンク・ジャズ (J.Pastorius) 5:08
 
  Jaco Pastorius :Voice、Bass
   
Tony Williams :Drums
   
Wayne Shorter :Tenor sax、Soprano sax
   Joe Zawinul :Keyboards

7:Pinocchio ピノキオ (Wayne Shorter) 2:26
 
  Wayne Shorter :Tenor sax
   Joe Zawinul :Acoustic piano、Oberheim
   Jaco Pastorius :Voice、E-Bass
   Peter Erskine :Drums

8:And Then アンド・ゼン (J.Zawinul、-S.Guest) 3:21
 
  Joe Zawinul ;Keyboards
   Wayne Shorter :Tenor sax、Soprano sax
   Jaco Pastorius :E-Bass
   
Steve Gadd :Drums
   Deniece Williams :Voice
   Maurice White :Vocal

 Arrangements(1、3、4、5、7、8):Joe Zawinul
 
Arrangements(2、6):Jaco Pastorius
 Producer: J.Zawinul
 Co-Producer: 
Jaco Pastorius
 録音:米カルフォルニア州 North Hollywood「Devonshire Sound」
   
 (録音日時はライナーノーツに記載なし)

 Review
 グループ9枚目のアルバム。 代表作でもある、1976年「Black Marcket」1977年「Heavy Weather」のアルバムでは、斬新でありながらも少し地に足のついた感じの風格がありましたが、このアルバムではまた宇宙に向かって飛び立っています。 発表当時、前作「Heavy Weather」(1977年)のような内容を期待して聴いた人が少し戸惑ったアルバムではないでしょうか。 「Heavy Weather」ではメロディアスな曲が多くて比較的に理解し易かったのですが、このアルバムでは実験的な試みがいつもより少し多い感じです。 シンセの音の比率がこれまでのアルバムの中では一番多い印象もあります。 ベース のJaco Pastorius の存在感は前作同様ですが、W.Shorter の存在感がまた少し薄くなってきているように感じます。

 ドラムはまた変わり Peter Erskin(ピーター・アースキン)が加わりました。 Peter Erskin Jaco Pastorius のコンビが初めてこのアルバムから聴ける訳です。 1981年始め頃まで(アルバムでは1981年発表の「Weather Report」まで)入れ替えがありませが、ドラムのゲストとして、3・8曲目で Steve Gadd(スティーブ・ガッド)、5・6曲目で Tony Williams(トニー・ウィリアムス)という大物が参加しています。 3曲目「Young And Fine」では Steve Gadd が叩き、Peter Erskine はハイファットだけの参加という事が行なわれていますが、「何の意味があったのか?」とか「アースキンが怒った」などという話を聞いた事があります。

 1曲目は、Jaco Pastorius のベースが堪能できますが、Joe Zawinul の個性が支配している不思議な雰囲気の曲です。 2曲目「River People」の後半では、このグループのパターンの一つである、同じ音の繰り返しで抑揚なく曲が進むという手法が使われていて、不思議な雰囲気は1曲目同様です。 3曲目「Young and Fine」は、前作「Heaby Weather」の作風の雰囲気を持っていて良い曲です。 Steps の1981年アルバム「Smokin' In The Pit」でカバーされていて、こちらもお勧め。

 Weather Report が1980年代に発表したアルバム(グループ末期のもの)は、 Joe Zawinul の強烈な個性が作風を支配していましたが、このアルバムではその傾向が決定的になり始めているという印象があります。
 

2006(H18)年05月02日掲載・2009年(H21年)9月修正

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